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大腸がんは早期発見・早期治療が大切です。大腸がんの原因、症状、検査、治療を知っておきましょう!



大腸ポリープの切除


 大腸ポリープは良性の腫瘍ですが、大腸がんの多くは大腸ポリープが成長しガン化したものとされています。5mm以下の大腸ポリープからガンが見つかるのは1%以下ですが、5〜9mmでは7%、10〜19mmでは25%、20mm以上では36%の確率でガンが見つかるという調査結果があります。つまり、ポリープは大きくなるほどガンになる可能性が高くなるということです。

 また、ポリープを摘出した人は摘出していない人に比べて、大腸がんの発生率が2倍以上になることもわかっています、つまり、ポリープを発見したら早めに摘出する必要があります。小さなポリープであれば内視鏡検査時に簡単に切除することができます。内視鏡によるポリープ切除には以下の方法があります。


生検(バイオプシー)
 小さなポリープは、内視鏡についている鉗子(かんし)を用いてつまんで切除します。小さくてもつまむことができない場合は、鉗子から高周波の電流を流し焼き切って切除します。焼き切った痕は1〜2週間ほどで治ります。


ポリペクトミー キノコのように盛り上がったポリープは内視鏡の先からワイヤー(スネアと呼ばれる)を出し、ワイヤーを引っ掛けるようにして高周波の電流を流し、ポリープを焼き切って切除します。


内視鏡的粘膜切除術(EMR)
 内視鏡の先端から注射針を出し、ポリープの下部に生理食塩水を注入して病変部を盛り上がらせ、ワイヤーを引っ掛けて高周波の電流を流し、病変部を焼き切って切除する方法です。これは1cm以上の大きなポリープや、盛り上がっていない平坦なポリープの切除に対して行われます。また、早期のがん切除もこの方法で行われます。
      
      
 ポリープは簡単に切除することができ、切除する事で完治させることができます。しかし、先にも述べたようにポリープはガン化するリスクがあり、一度ポリープができた人は再びポリープができる可能性があります。実際、ポリープを切除した人の半数以上が数年後にポリープが再発しているという調査結果があります。そのため、ポリープを切除した人は定期的に検査を受けるようにし、早期発見に努める必要があります。