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大腸がんは早期発見・早期治療が大切です。大腸がんの原因、症状、検査、治療を知っておきましょう!



大腸がんとは


 がんは悪性腫瘍とも呼ばれ、体の細胞の一部が異常に増殖をする腫瘍の一種です。私たちの体では日々新しい細胞が造られていますが、細胞の障害によって異常に増殖すると「腫瘍」ができます。腫瘍は増殖のスピードによって良性と悪性に分類されます。

 イボやほくろは良性の腫瘍の一種であり、ポリープも良性の腫瘍です。これらは増殖のスピードが遅く、周りの細胞を壊したり、転移することがなく、命に生命の害になることはありません。しかし、悪性腫瘍は周りの正常な細胞を壊しながら異常に増殖し、体の色々な部位にも転移していくため、進行すると生命に関わります。悪性腫瘍は発生する組織によって「上皮性悪性腫瘍」と「非上皮性悪性腫瘍」に分類されます。

 上皮性悪性腫瘍はさまざまな臓器の表面の皮(上皮)に発生するもので、悪性腫瘍の90%以上を占めています。また、非上皮性悪性腫瘍は筋肉や神経組織などにできるもので、白血病などもこれに含まれます。上皮性悪性腫瘍はさらに細かく分類されますが、消化管にできる悪性腫瘍は「腺がん」と「扁平上皮がん」が代表的です。腺がんとは内臓で分泌物を出す「腺」の上皮にできるがんで、胃や腸のほか、肝臓、腎臓、膵臓、前立腺、卵巣などに発生します。大腸がんも腺がんに分類されます。扁平上皮がんは粘膜の表面にできるがんで、口腔、咽頭、喉頭、食道、肺などに発生します。

 がんは増殖するスピードで悪性度が決まってきます。増殖が遅ければ進行が遅くなるため、良性に近い温和ながんとなります。がんの発生する部位によってもがんの増殖速度は異なりますが、一般的に大腸がんは進行が遅く、温和ながんであるといわれています。