本文へスキップ

大腸がんは早期発見・早期治療が大切です。大腸がんの原因、症状、検査、治療を知っておきましょう!



大腸がんの精密検査


注腸X線造影検査

 注腸X線造影検査とは、バリウムを肛門から注入したあとで空気を送り込み、大腸を広げた状態でX線撮影をする検査です。一般的には「注腸検査」と呼ばれています。いわゆるレントゲン撮影ですので、バリウムがたまっている部分は白く映り、バリウムがはじかれた部分は黒く映ります。大腸の腸壁の様子を詳しく診るためには、大腸の中に便を残さず検査するのがポイントとなります。

 腸内に便が残っていると、それが便なのか、腫瘍なのか判断できなくなるためです。そのため、検査の2〜3日前から食事制限をし、さらに下剤で腸の内容物をすべて出し切るようにします。

 検査の精度としては内視鏡検査などに劣りますが、短い時間で費用もかからず、内視鏡検査で見づらい部分を補助的に調べるなどのメリットがあります。


直腸鏡検査

 直腸鏡検査とは直径2cm、長さ20〜30cmほどの金属の筒の先にライトがついた器具を肛門から挿入し、直腸と肛門内を診る検査法です。検査の際は、ベッドの上で膝を曲げてお尻を高くし、肛門が上を向くような体勢をとってから、肛門にゼリーを塗って直腸鏡を挿入します。

 金属の筒であるため内視鏡のように上下左右に動かす事ができず、観察できる場所が限定されるデメリットはありますが、直腸がんの検査が簡単に行えるというメリットがあります。

 直腸鏡では、肛門、直腸からS状結腸の下部までの範囲でポリープやがんの検査を行う事ができます。直腸内に便がたまっている場合は浣腸によって便を排出する必要がありますが、事前に排便を済ましている場合はすぐに検査を行う事ができます。


内視鏡検査

 大腸の内視鏡検査は、内視鏡を肛門から挿入し、大腸内の様子をモニター画面に映し出す検査法です。大腸で使用する内視鏡は長さ1.4m、直径は1cmほどのものです。内視鏡検査を行うためには大腸内をきれいにする必要があります。そのため、検査前日までは消化のよいものを摂取するよう心掛けるほか、便秘の人は事前に下剤を飲む場合もあります。

 検査当日は腸の中を空っぽにするため、腸洗浄剤を2Lほど飲んで便が透明に近くなるまでトイレに行き、腸内の内容物を出すようにします。この作業だけで半日を要しますので、大腸の内視鏡検査は1日かかると考えておきましょう。

 内視鏡による検査は、内視鏡を肛門から入れた後に大腸内に空気を送り、大腸を膨らませて腸内の様子を見やすくして行います。検査自体は15〜30分ほどで終わりますが、ポリープが見つかればその場で切除を行う場合もあります。

 大腸の内視鏡検査は痛みを伴うことで知られてきました。それは内視鏡によって腸管が過剰に引っ張られることによるものですが、近年では機器や技術の向上によって、以前に比べれば苦痛はずっと少なくなりました。検査中の苦痛がつらい場合は麻酔をかけることもありますが、腸壁の痛みがわからなくなるため、内視鏡が腸壁を傷つけてもわからないというデメリットがあります。